SEESAW SPECTACLES

2024/01/26 17:57


視力測定とメガネのカスタマイズについて。


視力測定はメガネ作りに欠かせないステップですが、その奥深さは計り知れません。
このプロセスは、単に完全矯正視力を確認すること以上の意味を持っています。
完全矯正視力とは、ある人がどの程度クリアに見ることができるかを測定する作業です。
視力測定機器の進化により、この測定は非常に精密に行えるようになりました。


しかし、完全矯正視力を元にメガネを作っても、必ずしも快適とは限りません。
人間は一人ひとり異なり、感覚や価値観が異なるからです。
多くの人にとって、完全矯正視力でのメガネ作りは強すぎであり、適度に調整が必要です。
視力が1.0で十分か、0.7のほうが快適か、さらに1.5で遠くを見ることが良いのかは、個人の感覚次第です。


また、左右の視力に差がある場合は、両方に完璧に合わせるのは困難です。
どちらかを優先し、脳への負担を減らす工夫が必要となります。
お客様のライフスタイルや仕事、見たいもの、現在のメガネやコンタクトの不満点など、多岐にわたる情報を考慮する必要があります。


視力測定では、その人がどのように見えているのかを完全に把握することは不可能です。
視力は測定できるものの、感覚は個人個人で異なります。
そのため、眼鏡店としては、お客様の声に耳を傾け、綿密なカウンセリングを行うことが重要です。
テクノロジーの進化に伴い、完全矯正視力を測定すること自体は容易になりましたが、それ以上に重要なのは、お客様が何を求めてメガネをかけたいのかを理解することです。


シーソーではよく見えるだけでなく、使いやすいメガネが理想だと考えています。
最近では自分も40歳を過ぎたせいか、年齢と共に、用途に合わせてメガネを使い分けることの重要性を実感しています。