SEESAW SPECTACLES

2024/06/08 17:11



インタビュアー(I):
 今日はお時間をいただきありがとうございます。新店舗についてお聞かせいただけますか?

石川: こちらこそありがとうございます。新店舗についてですが、一番やりたかったことは、コミュニケーションが生まれる空間作りです。現代は、どこにいても何でも変えてしまう時代です。そんな時代にった。



I:
 オンラインとオフライン、それぞれの良さについてどうお考えですか?


石川: SNSやHPのオンラインの良さは、商品のパーツのディティールや構造、生産背景などを伝えるアウトプットにあります。一方、オフラインの良さはコミュニケーションです。似合うかどうか、重さや柔らかさなどの体験、さらには「これが好きならこっちも好きですよね」というアップデート型の提案ができます。また、言葉のキャッチボールから生まれる隠れたニーズを引き出すことも可能です。


I: 新店舗の設計にはどのようなこだわりがありましたか?


石川: 好きな空間を作るために、共感してもらえる方と一緒に作りたかったんです。お願いしたのはパドラーズコーヒーなどの内装を手がけたMOBLEY WORKSの鰤岡さんです。打ち合わせも楽しく、心地よかったです。お願いしたのは、所有していたビンテージのイームズのDCMをベースに空間を作ること、大きな鏡とメガネ収納キャビネット、自然光の入る空間の三つです。またよく眼鏡店で見る壁面にメガネを並べる陳列方法はできる限りやめて、商品をよく見せるお店作りではなく、試着した姿をしっかり確認して欲しいので、お客様をよく見せるお店作りをして欲しいとお願いしました。

I
:
 鰤岡さんからの提案について教えてください。

石川:
 鰤岡さんが提案してくれたのは、ヘアサロンのような大きな鏡と、その下に浮いたように壁面に取り付けたメガネ収納キャビネットです。ヴィンテージのイームズのウッドの質感に似たチェリー材を使った上質な家具と、柔らかな表情の漆喰壁、自然光を活かした内装で、これまでに見たことのないような眼鏡店を作り上げてくれました。




I:
 実店舗におけるコミュニケーションの重要性について、最後に一言お願いします。

石川:
 店舗はただものを売る場所ではなく、人と人が交わる空間でありたいと思っています。オンラインで見るメガネは未完成で、店舗に来てお客様とのやり取りの中で初めて完成するものです。ぜひ店頭で実際に手に取りながら、いろんなパターンを吟味して、これまでのスタイルをアップデートしたり、新しいスタイルにチャレンジしたりしてほしいです。普段の生活を想定しながら、リラックスして選んでいただけたらと思います。



I: ありがとうございました。新しい店舗の成功をお祈りしています。

石川:
 ありがとうございました。


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